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2007-07-09(Mon)

米国在住でなくても可能か──「iPhone」のアクティベーション

 行列に並んでようやく手にしたiPhoneだが、使い始めるには「アクティベーション」という作業が必要だ。今回はアクティベーションのプロセスを紹介し、日本に住んでいるユーザーでも利用できるか検証しよう。

 既報のとおり、12時間超の長丁場の末にようやく購入できた「iPhone」。しかし、買ってきただけではまだ何もできない。さっそくパッケージを開いてセットアップを開始した。

●非常にコンパクトなパッケージ

 iPhoneのパッケージは、小さな専用の紙袋に入った状態で販売されている。4Gバイトか8Gバイト、いずれかを選択するとレジの奥から紙袋を取り出してきて、行列に並んでいる最中に選択したオプション製品と合わせて会計を行う。今回はホルスター付きのハードケースと車載用チャージキットを購入した。さらにBluetooth対応の専用ヘッドセットなどの購入も考えていたのだが、iPhone発売日の6月29日の時点ではまだ入荷していなかった。

 紙袋に入ったiPhoneのパッケージは非常にコンパクトで驚かされる。考えてみれば「iPod」も小さなパッケージに入っており、iPhoneが特別小さいというわけではないが、思っていたより小さかったというのが正直な感想だ。

 パッケージには本体、USBケーブル、ドック、イヤフォン、ACアダプターが同梱されている。そのほかシンプルなマニュアルと注意書き、そして液晶ディスプレイ用のマットレスカバーも付属する。マニュアルは非常に薄く、分厚い携帯電話のマニュアルを見慣れた人間にとっては目からうろこだろう。

 ドックやUSBケーブル、小型ACアダプタの構成はiPodでもおなじみのもの。iPhoneをUSBケーブル経由でMacまたはPCに接続すると、そのままSyncや充電が行える。またPCがなくてもACアダプタにUSBケーブルを接続することで、コンセントで直接充電できる。

●アクティベーションしなければただの緊急電話

 さてiPhone自体は、購入したばかりの状態では緊急電話しかできない。すでに広く知られているように、アクティベーションという作業を経て始めて使用できるようになる。ケーブルを接続したり、ボタンをタッチするとiPhoneが起動するようにできているが、アクティベーションを行っていない状態では、「Activate iPhone」(iPhoneをアクティベートしてください)の表示が出て、次の操作まで進めない。通常であれば、下のスライドバーを操作するとロックが解除されてメニュー画面が表示されるのだが、アクティベート前は「Slide for Emergency」と表示され、緊急通話用にしか使えないようになっている。

 アクティベーションを行うには、最新版のiTunesがインストールされたPCかMacintoshが必要だ。iTunesを起動した状態で、PCもしくはMacとiPhoneをUSBケーブルで接続すると、アクティベーション用のプログラムを実行できる。iTunesは最新バージョン(7.3)以上が必要で、旧バージョンを使用しているユーザーは事前にアップデートが必要になる。アップデートが完了するとプリファレンスの欄にiPhoneが追加され、アクティベーションの準備が完了したことが分かる。

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●アクティベーションには社会保障番号と米国住所のクレジットカードが必須

 アクティベーションのプロセスは、利用者がAT&Tの既存ユーザーか否かで大きく変化する。もしAT&Tユーザーの場合は、

・(1)既存の電話番号をiPhoneに移し変える
・(2)iPhone用に新規回線を契約する

という2パターンから選択できる。一方でAT&Tの既存ユーザーではない場合、

・(3)iPhone用の新規回線を契約する
・(4)ファミリープランや2回線以上の契約を行う

の2種類を選択できる。(1)以外のパターンを選択した場合、他の携帯キャリアで使っていた電話番号を移し変える番号ポータビリティの利用が可能だ。今回のケースでは、筆者はすでにAT&Tの携帯電話を使用している既存ユーザーで、iPhone用の新規回線を契約したいため、(2)を選択した。当初は番号をiPhoneに移し替えようと考えていたが、iPhoneはSIMカードの差し替えに対応しておらず(※)、iPhoneに番号を移し替えると既存のSIMカードが無効になってしまうことが分かった。これで不便を強いられるのは嫌なため、今回の選択となった。

 (2)を選択した場合、AT&Tですでに契約している電話番号、その際に登録した住所の郵便番号、そして社会保障番号(Social Security Number)の下4桁を入力する必要がある。この情報が一致するとAT&Tの既存ユーザーと認識され、次のステップへと進めるようになる。

 AT&Tのアカウント登録にあたっては社会保障番号が必須だ。社会保障番号は米国民に全員に配布される国民番号みたいなもので、すべての行政サービスやクレジットカードの履歴はこの社会保障番号をもとに管理されている。一般的な外国人は社会保障番号の入手が非常に困難なため、この社会保障番号の有無が米国在住者/非在住者を見分ける基準になるともいえる。AT&Tの料金の支払い自体は日本のクレジットカードでも問題ないのだが、契約時に社会保障番号が必要となるために、事実上、一般的な旅行者や外国人はAT&Tの契約電話を利用できない。これが今回、日本に住んでいる人がiPhoneを購入して利用できない障壁の原因である。

 さらに、次の問題としてApple IDの存在がある。こちらも米国での登録には米国内の住所で取得したクレジットカードが必要になる。社会保障番号に比べれば取得難易度は低いものの、やはり誰でも入手できるものではない。社会保障番号と米国住所のクレジットカード、この2つがiPhone利用のためのキーポイントとなる。

●設定完了後数分から数十分で利用可能に

 必要事項を入力し終えると、アクティベーションのプロセスに入る。アクティベーション完了までの時間は、セットアップの時点でどの選択を行ったか、あるいは自身の登録情報がどのような状態かで変わる。筆者のケースでは、アクティベーション完了のメールが届くまでに少し長めの時間がかかったようだ。アクティベーションが完了した段階で再びiPhoneをドックに乗せてiTunesと接続すると、自動的にSyncを開始する。ここでiPhoneの名称を決めると初期設定が完了して、以後は自由にiPhoneを利用できるようになる。

 電話番号に関しては、登録時に先方から勝手に割り当てが行われるようで、自由に選ぶことはできないようだ。米国の場合、携帯電話の番号は通常の契約回線と同様に市外局番が付くようになっているが、この市外局番はAT&Tとの契約で使用した住所のものとなる。

 AT&TアカウントとApple IDという2種類のアカウント情報を入力して各種設定を行うなど、一見複雑なようにも見えるが、入力する情報さえ間違えなければスムーズにアクティベーションが完了するように出来ている。iPhoneのマニュアルでも、アクティベーションに関しては解説に1ページしか割いておらず、あとはiTunesの指示に従うようにと記されている。実際、一番シンプルな手順で設定を行った場合、最初から最後まで十数分程度でアクティベーションが完了するようだ。初心者でも比較的難易度の低い作業だと考えられる。

 ともあれ、これでようやく自由にiPhoneが使えるようになった。
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(引用 livedoorニュース)




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